こだわりすぎも考えもの

こだわりは大事だけど

転職をするときには、どんな方でもある程度のこだわりをお持ちだと思います。

自分の持っている技術を生かしたい、これまでの仕事の経験を役立てたい、
スキルをもっとアップさせたいなど、いろいろなこだわりがあります。

こういった仕事上の理由だけではなくて、
もっと家族と過ごす時間を増やしたいとか親の介護のために転職したいという、
家庭的また個人的なこだわりもあるでしょう。

こだわりがなければ、新しい仕事は見つけにくく、
転職はうまくいかない可能性が多いです。

転職の際のこだわりというものは、
転職の核になるものと言ってもいいかもしれません。

しかし、こだわりに重きを置きすぎると、
転職がうまくいかない可能性もあります。

もう少し離れて見てみるのも大切

例えば薬品会社の営業にこだわって、転職先を探すとします。
薬品会社の営業の仕事の募集は、多いです。

都市部だけではなくて、地方でも募集が行われています。
薬品会社の営業の仕事の経験があれば、転職先でも評価されるかもしれません。

しかし、営業の仕事は薬品会社だけのものではありません。
他の業界でも、募集をしています。

たまたまあなたが転職活動をしているときに、
あなたの経験を認めてくれる薬品会社が見つからない可能性もあります。

転職の際は、こだわりを持ちつつ、柔軟に行動することも大切です。
薬品会社の営業の仕事が見つからなかったら、似た業界の営業の仕事を探してもいいのです。

例えば、医療機器の会社だったら、これまでの経験や知識が生かせるかもしれません。
健康薬品の会社でも、同じようなことが言えます。

薬品会社にこだわり過ぎて、
医療機器の会社や健康薬品の会社の好条件の求人があるのに、
それに応募しないのはもったいない話です。

最近よくある例は、安定にこだわることです。
現在の厳しい経済状況を考えると、安定にこだわって、
転職される方がいても不思議ではありません。

すぐ倒産するような会社ではなくて、実績があり、
名の知れたところに入りたいと思うのは、自然な感情です。

しかし、会社という組織は、安定に甘んじていては、発展しません。
当然、そこで働く人にも、変化と成長を求めます。

会社に守ってもらう人材を求めるのではなく、
会社を変化させてくれる人材を探しているのです。

安定を求めて、転職をしたくなったら、
もう一度、自分の仕事や自分のスキル、経験を見直してみましょう。

それを今の会社で生かし切れているのか自問自答するのです。
生かし切れていないと思えたら、転職を考えてもいいかもしれません。

その場合でも、安定を求めるのではなく、自分の資質を活かせるところを探しましょう。